研究課題/領域番号 |
16H03241
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
長谷川 博 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (70314713)
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研究分担者 |
中村 大輔 立教大学, コミュニティ福祉学部, 特任准教授 (20735964)
石渡 貴之 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (40435235)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2016年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 体温 / 熱中症 / 暑熱環境 / 運動能力 / 身体冷却 / 熱中症予防 / 深部体温 / 運動 / 暑熱 / 神経伝達物質 / 脳血流 / ドーパミン / カフェイン |
研究成果の概要 |
本研究は神経生理的手法,体温・循環調節系の手法を用いて,暑熱環境下における持久性運動能力の低下のメカニズムをヒト及び動物実験の両方から検討した.具体的には,動物を用いた実験において,異なる環境下の運動時の脳内神経伝達物質,核心温,体温調節反応の詳細を観察した.カフェインの運動能力向上には,線条体領域におけるドーパミン作動性神経の活性が関与していること,低濃度のカフェインはヒトの運動時の高体温による危険性が少ない用量であることなどを明らかにした.さらに,身体内部及び外部冷却による深部体温および運動能力への影響について検討できた.これらの成果を熱中症予防や競技力向上に関する提言として発信した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いた実験手法は,他の研究にはない独創的な方法を同時かつ正確に用いたことで,暑熱環境下における運動能力低下に関する生理的要因を多方面から分析することができた.また,研究成果を国内外で学会発表や論文として発表することができ,さらにはこれらの研究成果を熱中症セミナー等の活動においても研究資料やガイドブックを用いてわかりやすく公表することで,エビデンスベースの実践的な暑さ対策として広く提案することができた.これらの基礎・応用実験に関する体系的な研究の実施は,暑熱環境下での安全なスポーツ活動の実施とアスリートの競技力向上に寄与しうる内容に繋がるものと考えられる.
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