研究課題/領域番号 |
16H03243
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
井澤 鉄也 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70147495)
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研究協力者 |
加藤 久詞 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助手 (30780275)
高倉 久志 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助教 (20631914)
小笠原 準悦 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20415110)
櫻井 拓也 杏林大学, 医学部, 講師 (20353477)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 脂肪組織 / 脂肪組織由来幹細胞 / 運動トレーニング / 高脂肪食摂取 / 脂肪由来幹細胞 / 運動 / 高脂肪食 / 肥満 / ホメオボックス遺伝子 / エピジェネティクス / マイクロアレイ / 神経様細胞 / 細胞・組織 / メタボロミクス / 遺伝子 / スポーツ生化学 |
研究成果の概要 |
内蔵脂肪組織と皮下脂肪組織には脂肪由来幹細胞(ADSC)が存在し,ADSCはそれぞれの組織に固有の脂肪細胞に分化する。本研究では,ADSCの分化能に及ぼす継続的な運動トレーニングの影響を検討した。本研究は,脂肪組織重量の増加と相関関係にある発生遺伝子群のmRNA発現に及ぼす運動の影響を明確にするとともに,ADSCの脂肪細胞への分化能が運動の影響を強く受け,その作用機序にADSCの細胞内代謝の変化が関与する可能性を明らかにしている。さらに,高脂肪食摂取がADSCの神経様細胞への分化を抑制し,こうした高脂肪食摂取の影響は運動によって改善されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動は肥満を基盤とする生活習慣病を予防・改善する極めて有用なツールである。しかし,運動療法の分子基盤には不明な点が多く残されている。とりわけ,脂肪組織に新しい脂肪細胞を補充するADSCの分化能に及ぼす運動の影響や,体脂肪分布を決定する発生遺伝子群の発現に及ぼす運動の影響については,未知の領域であった。本研究で得られた知見は,こうした未知の領域の解明に直結し,関連学術領域を大きく前進させるものである。また,本研究は新しいストラテジーによる運動療法の構築に大きなヒントを提供し,その社会的意義も高い。
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