研究課題/領域番号 |
16H03284
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
濱野 吉十 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (50372834)
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研究分担者 |
丸山 千登勢 福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (20452120)
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研究協力者 |
武内 大和
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | ポリカチオン / ペプチド / 細胞膜透過性 / ポリリジン / 生体膜 / 透過性 / 生体膜透過性 / 蛋白質 / 微生物 / 生理活性 / 膜透過性 |
研究成果の概要 |
タンパク質・酵素のような生体高分子は、通常、細胞膜を透過しない。しかし、これら生体高分子をポリカチオン性ペプチドで化学修飾することで細胞内に直接導入する方法が盛んに試みられている。そこで本研究では、放線菌(土壌微生物)由来の天然ポリカチオン化合物であるε-ポリリジン(ε-PL)で、生体高分子をポリカチオン修飾(あるいはε-PL修飾と呼ぶ)する基盤技術を確立した。ε-PL修飾した酵素・タンパク質は我々の期待通り、動物細胞の生体膜を透過できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質・酵素をポリカチオン修飾する方法として、カチオン性ペプチドとの融合タンパク質、化学的合成されたポリカチオン性分子による修飾(化学的架橋体)が報告されている。しかし、前者の問題点は、カチオン性ペプチド導入に起因する異常タンパク質の形成であり、後者の問題点は、高い反応性官能基を持ったポリカチオン性分子の化学合成にかかる高いコストである。一方、我々の確立した方法は、微生物の力を利用してε-PLに高い反応性官能基を低コストに導入できることを特徴としており、得られたε-PL-PEG4-azideを用いてε-PLの高い生体膜透過性をタンパク質・酵素に付与できる画期的な技術と言える。
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