研究課題
基盤研究(B)
体内の狙った臓器で選択的に金属触媒反応を起こすには、二つの問題を解決しなければならない。一つ目は、どのように体内で不安定な金属触媒を短時間で臓器に運ぶかという問題である。二つ目は、体内にさまざまな分子が存在する中で、どのような金属触媒反応を選択的に進行させるかという問題である。報告者らは、アルブミン糖鎖クラスターを「遷移金属触媒の運び屋」として活用することにより、哺乳動物内での金属触媒反応に初めて成功した。マウス内の望む臓器で選択的に金属触媒反応を行うとともに、蛍光標識や分子の「現地合成」を実現した。
報告者らが開発した方法を用いて狙った臓器で選択的に金属触媒反応を起こせば、がんなどの疾患部位で、直接、薬などの生理活性分子を合成できると期待できる。さまざまな金属触媒反応に展開できると考えられ、体内で薬の合成が可能となる。その結果、薬が疾患部位以外で作用して起きる副作用の問題、あるいはペプチドなど不安定な薬の体内での安定性の問題を解決できると期待できる。過去、ドロップアウトしてきた薬理活性分子を生体内で直接見直す新戦略であり、創薬化学やプロドラッグ、あるいはドラッグデリバリーシステムにおける「分子機能のルネッサンス」となる。
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