研究課題/領域番号 |
16H03303
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
溝口 博之 名古屋大学, 環境医学研究所, 講師 (70402568)
|
研究協力者 |
山中 章弘
大平 英樹
片平 健太郎
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
|
キーワード | 意思決定 / DREADD / 島皮質 / 神経回路 / 精神疾患 / DREADD |
研究成果の概要 |
本研究では投射経路選択的遺伝子発現制御法と計算論的手法を用いて、薬理遺伝学的に責任脳領域を操作し、島皮質を中心とした意思決定の神経回路の役割について検討した。その結果、①島皮質のGABA神経の機能不全はリスク志向な意思決定を促すこと②大脳基底核の間接路の機能不全はリスク回避型の意思決定を促すこと③島皮質―線条体経路の過活動はリスク志向な意思決定を促すこと見つけた。さらに島皮質のGABA神経や島皮質―線条体経路は大報酬の期待値を調節する神経であることが分かった。以上のことから、島皮質GABA神経を中心とした神経回路は意思決定・行動選択に重要なネットワークを形成していることが証明できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により意思決定に関わる神経回路および分子機構を解明することができ、高次脳機能の根本的理解が進み、神経精神薬理学の分野に留まらず、脳科学の発展に大きく貢献できた。また、社会的問題として取り上げられているゲーム依存やギャンブル依存といった意思決定の異常を伴う多くの神経精神疾患の病態の解明と治療薬の開発につながる成果である。臨床研究と基礎研究をつなぐトランスレーショナルテスト・動物モデルとして、今後の創薬研究において極めて有用な研究成果である。
|