研究課題/領域番号 |
16H03304
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
小原 圭吾 関西医科大学, 医学部, 講師 (60740917)
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研究分担者 |
武藤 恵 関西医科大学, 医学部, 講師 (50298189)
松田 博子 関西医科大学, 医学部, 教授 (10181736)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 海馬 / CA2 / 神経回路 / 社会性記憶 / 神経細胞 / シナプス / 新CA2領域 / 出力経路 / 遺伝子組換ウイルス / 出力神経回路 / AAV / 遺伝子組換えウイルス / 光遺伝学 / 新CA2 / 記憶神経回路 / 社会行動 |
研究成果の概要 |
海馬CA2は長年、微小な領域であると考えられたため解明が遅れていたが、研究代表者らにより最近、海馬CA2がこれまでより約5倍も大きい領域であることが世界に先駆けて証明された。これにより新CA2領域が出現し、新たな研究潮流が生み出されている。本研究課題において新CA2領域の神経細胞が嗅内皮質へ軸索を投射しないことを見出した。また、社会性記憶形成に重要である新CA2領域の神経細胞が外側中隔へ軸索を投射することを見出した。また新CA2神経細胞の多様性を示す実験データを得ることに成功した。さらに新CA2領域の回路基盤の多様性を解析するための反発分離性の遺伝子導入新戦略技術の開発に予備的に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳の記憶中枢である海馬領域において、従来の定義を覆して出現した新CA2領域の新潮流をさらに発展させた研究であり、その歴史的、学術的意義は極めて高いといえる。社会性記憶形成を担う新CA2領域の回路基盤の完全解明へ貢献する意義のある研究である。哺乳類脳の神経回路解明は人工知能開発にも大きく貢献しており、社会性を持つ人工知能の将来的な開発にも基盤的に貢献することから、社会的意義は非常に大きい。さらに新CA2領域の回路基盤の多様性を解析するための反発分離性の遺伝子導入新技術の開発に予備的に成功しており、この技術は様々な生命科学分野で利用可能であり、今後世界で広く利用されていく高い潜在能力を備えている。
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