研究課題/領域番号 |
16H03307
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
高岡 豊 東京外国語大学, その他部局等, 非常勤講師 (10638711)
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研究分担者 |
濱中 新吾 龍谷大学, 法学部, 教授 (40344783)
今井 宏平 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター中東研究グループ, 研究員 (70727130)
山尾 大 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (80598706)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2016年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | シリア / イラク / 移民 / 難民 / 紛争 / イスラーム過激派 / 越境移動 / 世論調査 / 中東 / パレスチナ / 地域紛争 |
研究成果の概要 |
イラクやシリアでの紛争に起因する越境移動について、移動の主体がどのように移動先と経由地を決定しているのかについて、世論調査と資料の精査を通じて明らかにした。イラク、シリアから流出した「移民・難民」については、個々人が持つ資源の量と質が移動先の決定に影響を与えている一方で、各々が生活設計、共同体や家族との関係、宗教的な帰属のような個人的な志向に基づいて移動の在り方を決定していることを解明した。また、イラクやシリアに流入する「潜入者」については、彼らが目的地に到着し、希望の団体に合流するまでには、出発地、経由地、目的地で受入団体の関係者と人的関係を構築することが重要であるとの結論に達した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イラク、シリアからの移民・難民が、越境移動に対しどのような経験と意識を持っているかを解明したことにより、彼らの生活状況、必要とする支援や、帰還のための条件も具体的に示すことができた。移民・難民は紛争に追われるだけの無力な人々ではなく、彼らなりの志向や目的に沿って越境移動を営んでいた。本研究の成果は、移民・難民の主体性を重視した支援や、紛争後の社会の復興事業の立案に大きく貢献する。また、イスラーム過激派の越境移動についても、送出し地、経由地、受入れ地の各々に問題解決のために取り組むべき課題があることを指摘した。
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