研究課題/領域番号 |
16H03314
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大塚 靖 鹿児島大学, 国際島嶼教育研究センター, 准教授 (00244161)
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研究分担者 |
西村 知 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (20253388)
山本 宗立 鹿児島大学, 国際島嶼教育研究センター, 准教授 (20528989)
川西 基博 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (50551082)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | ミクロネシア / オセアニア / デング熱 / 住民参加 / ミクロネシア連邦 / マーシャル諸島共和国 / 蚊 |
研究成果の概要 |
ミクロネシア連邦ポンペイ州ピンゲラップ島とチューク州ピス・パネウ島で2016年から2018年にかけて島の居住区すべてにおいて、デング熱媒介蚊の対策が重要であることを説明し、島のコミュニティでの対策を促し、その過程で蚊の発生源がどのように変化するのかを調べた。調査は2012年から継続しており、発生容器数は両島で減少傾向にあったが、2018 年は降水量が多かったために発生数が増加した。島嶼部は医療環境が十分ではない島が多く、デング熱対策は媒介するヤブカ属幼虫を除去するのが効果的である。今回のデング熱対策の有効性は示されたが、降水量の増加や台風などの環境変化に対応する必要性も示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジア・オセアニアの島嶼部は医療環境が十分ではない島が多く、このような地域におけるデング熱対策は、病気を媒介するヤブカ属幼虫の生息場所となる小容器を住民の居住地から除去することが最も効果的である。持続性のある蚊対策とするためには、地域の社会や経済・自然環境などを考慮した上で、住民参加による対策の実施が重要となる。本研究で行ったデング熱対策は他の島嶼部でも導入可能であり、様々な地域での応用が期待できる。デング熱などの感染症は大陸の都市部などと島嶼部では異なる対策が必要であり、地域に合わせた持続可能な対策を行うには、その地域を十分に理解する必要があることを示した。
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