研究課題/領域番号 |
16H03317
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
篠崎 香織 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (90573486)
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研究分担者 |
水野 敦子 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (10647358)
西 芳実 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (30431779)
細田 尚美 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (70452290)
山本 博之 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80334308)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | マレーシア / インドネシア / ミャンマー / フィリピン / 移民 / 外国人 / 社会統合 / 多民族国家 / 越境 / 越境者 / 難民 / 多民族社会 / 東南アジア / 非正規滞在者 / 民族 |
研究成果の概要 |
近年来マレーシアで急増しつつあるインドネシア、フィリピン、ミャンマーからの移民・一時就労者について、滞在実態とマレーシア社会との関係を調査・分析した。これら3か国からの移民・一時就労者の中には、マレーシアに長期滞在しマレーシアの国民になり、あるいは外国人として、マレーシア社会の一部を構成する人びとも少なくない。これら移民・一時就労者がマレーシア社会に居場所を確保するうえで、出身地や人口規模、文化的背景に応じて外国人を国民として統合する制度設計を行ってきた多民族国家マレーシアの経験が機能していたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際移民労働者をめぐる課題に、移民労働者がいかにして適正な労働・生活環境を確保するかという課題と、移民労働者の受入国がいかにして出自や文化が異なる人たちを社会的に受け入れるかという課題がある。この課題に対し、移民労働者に国籍を付与して権利を保証し、国民統合を進め、社会統合を図る方法がある。しかし移民から国民となった人たちが経済的・社会的に周縁化されたり、この対応をめぐり受入国で社会全体を巻き込む亀裂が生じていたりする。これに対して本研究は、永住・国籍取得を必ずしも前提とせずに、移民や外国人労働者を社会に統合する方策を検討する点で、学術的・社会的意義を持つ。
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