研究課題/領域番号 |
16H03325
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
金 富子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40558102)
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研究分担者 |
中野 敏男 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (10198161)
倉田 明子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20636211)
橋本 雄一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30305403)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888)
澤田 ゆかり 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50313268)
野本 京子 (沼田京子) 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (90208281)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 中国東北 / 「満洲」 / 移動 / ジェンダー / 記憶 / 朝鮮人移民 / 日本人移民 / セクシュアリティ / 移動・移民 / 痕跡 / 植民地主義 / 思想・運動・歴史 / 満洲 / 移民 / 植民地 |
研究成果の概要 |
本研究は、「満洲」に関し、日本人・朝鮮人の移民先である中国東北各地、日本人移民の送出元である長野県飯田市、朝鮮人移民の送出元である韓国原州へのフィールドワークを現地の協力者を得て行った。また、国際シンポジウムや公開セミナー、各種研究会を開催し、国内外の研究者と交流し研究内容を深めた。 その結果、民族人種、階級、ジェンダー・セクシュアリティが輻輳する「満洲」の記憶と痕跡について、日本人と朝鮮人の「満洲」移民の差異、農本主義と移民の関わり、「満洲」各地の性売買、文学や宗教の面で解明が進んだ。特に、中国東北の写真家李光平氏の仕事を翻訳・出版し、朝鮮人「満洲」集団移民の実態を解明した点は重要な成果だ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「満洲」「満洲国」が、中国人、日本人だけでなく、朝鮮人、欧米人などの多民族人種で構成され、それぞれの階級、ジェンダー・セクシュアリティが交差した社会だったことを批判的に考察する上で重要な意義があった。 とくに日本で解明が遅れていた「満洲国」期の朝鮮人集団移民に関する写真とオーラルヒストリーを著作や写真パネル展示で広く市民に紹介し、また「満洲国」各地の日本人・朝鮮人・中国人の性売買に関する地理的位置や数量的推移、農本主義と朝鮮・「満洲」移民との関わり、中国東北「間島」のキリスト教と朝鮮・日本との関わり、中国人作家と「満洲国」の関係を新たに提示した点は、学術的・社会的に重要な意義をもつ。
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