研究課題/領域番号 |
16H03347
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京大学 (2017-2019) 南山大学 (2016) |
研究代表者 |
鈴木 貴之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20434607)
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研究分担者 |
鈴木 真 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (30536488)
笠木 雅史 名古屋大学, 教養教育院, 特任准教授 (60713576)
井頭 昌彦 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (70533321)
太田 紘史 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (80726802)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | メタ哲学 / 実験哲学 / 自然主義 / 概念工学 / 直観 / 知識 / 概念 / 認識論 |
研究成果の概要 |
分析哲学においては、概念分析が哲学の中心的な課題であり、概念分析はさまざまな個別事例に関する直観に依拠して進められると考えられてきた。本研究では、このような哲学方法論には分析哲学内部における理論的批判や、実験哲学研究による実証的批判が存在すること、それに代わる哲学観としては、自然化された認識論に依拠した経験的探究としての哲学、質問紙調査などの実証的な手法を取り入れた実験研究としての哲学、概念工学としての哲学など、いくつかの有望な代替案が存在することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、個別事例に関する直観に基づく概念分析という標準的な哲学観に疑問を投げかけ、それに対するいくつかの代替案を明らかにした。その成果は、質問紙調査に基づく実験哲学研究に見られるように、哲学研究手法の拡張につながるとともに、個々の哲学的問題における論争に新たな進展を促すことが期待される。さらに、哲学を社会にとって有用な概念を創造する営みと捉えることは、哲学の社会に対する関与を強めることにつながる。このように、新たな哲学観は、哲学的探究の多様化、活性化、社会化につながることが期待される。
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