研究課題/領域番号 |
16H03363
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 明治大学 (2018-2019) 大阪教育大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
田中 ひかる 明治大学, 法学部, 専任教授 (00272774)
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研究分担者 |
阿部 小涼 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (00292722)
崎山 直樹 千葉大学, 国際教養学部, 講師 (10513088)
関口 寛 四国大学, 経営情報学部, 准教授 (20323909)
ヤン マニュエル 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (20755756)
竹本 真希子 広島市立大学, 付置研究所, 准教授 (50398715)
篠田 徹 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60196392)
山口 守 日本大学, 文理学部, 教授 (70210375)
山本 明代 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (70363950)
櫻田 和也 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (70555325)
梅森 直之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 社会運動 / 近現代史 / 国境を越える / 相互作用 / 思想 / グローバル / トランスナショナル / ネットワーク / 思想史 / 歴史 / 近現代 / ヨーロッパ / アメリカ / アジア / グローバル・ヒストリー |
研究成果の概要 |
第1の研究成果は、社会運動が国境を越えて相互作用を起こし、これが世界各地で思想や運動の新たな展開を生み出す、という現象を、19世紀から現在に至る世界各地での社会運動について、個別的かつ具体的な事例に基づき、明らかにしたという点にあり、田中ひかる編『社会運動のグローバル・ヒストリー』(ミネルヴァ書房、2018年)がその集大成である。第2の研究成果は、第1の研究成果に依拠して、より広範な対象を分析する上では、「社会運動と思想の国境を越えた相互作用」という、当初本研究で提示した枠組よりも、「社会運動と思想の国境を越えた拡散」のほうがより広範な対象を分析できるという点を明らかにしたことにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年見られる、SNSなどを通じて国境を越えて社会運動が相互に影響を与えながら生起するという現象は、きわめて新しいものと見なされがちである。これに対して本研究は、国境を越えた相互作用・拡散・共鳴という現象に注目することを通じて、同様の現象が、19世紀から現代に至るまで世界各地で生成された社会運動にも見られた、という事実を突き止めることに成功した。本研究の学術的意義は、国境を越えた相互作用・拡散に関する研究をより促進するという動向を生み出すことにあり、また、その社会的意義は、国境を越える相互作用という現象を通じて歴史的に社会が形成されるという問題を認識する方法や根拠を提示したことにある。
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