研究課題/領域番号 |
16H03365
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 純 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10251331)
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研究分担者 |
林 少陽 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20376578)
一條 麻美子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30213987)
内野 儀 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (40168711)
清水 晶子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40361589)
乗松 亨平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (40588711)
長木 誠司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50292842)
加治屋 健司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70453214)
森元 庸介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70637066)
桑田 光平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80570639)
高橋 宗五 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10134404)
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研究協力者 |
加藤 有子
亀田 真澄
堀 潤之
畠山 宗明
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2016年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | リアリズム / リアリティ / イメージ / 情動 / 再制作 / ポストメディウム / 社会主義リアリズム / 現実効果 / 歴史経験 / 経験美学 / 芸術諸学 / 美学 / 文学論 / 美術史 / 歴史表象 / 反リアリズム / 写実 / マジックリアリズム / ミメーシス / 現実性 |
研究成果の概要 |
本研究においてはまず、写真や映画、音楽にまで分野を広げてリアリズム概念の歴史的分析を試み、とくに社会主義リアリズムの国際比較を行なった。さらに、R・バルトの「現実効果」概念の思想史的吟味にもとづき、現代美術やマンガにおける現実空間再現の方法、身体芸術における「身振り」の情動喚起作用、劇場空間の仮想的現実性といった観点から、リアリティ表現の技法が身体に与える効果を考察した。これらを踏まえ最終的に、現代のメディア環境下における現実感覚の変容とその表われとしての文芸のリアリズムを、芸術作品の再制作やジェンダー論的身体論などといったトピックを通じて探究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会では人間を取り巻くメディア環境が急速に変化し、それにともなってメディアによって媒介されたイメージと現実の境界が曖昧になるなど、何がリアリティであるのか、何を現実と見なすのか、という問題がさまざまな局面で生じている。文芸諸ジャンルにおけるリアリズムを再考した本研究は、現実をいかに「現実的」なものとして表象するかというリアリズムの技法やその効果の歴史的分析を踏まえ、現在のメディア環境下における現実感覚の変容やそれに応じた芸術作品の変化を多面的に明らかにした。
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