研究課題/領域番号 |
16H03379
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館 |
研究代表者 |
川村 佳男 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部企画課, 主任研究員 (80419887)
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研究分担者 |
赤沼 潔 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (30267687)
和田 浩 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 室長 (60332136)
矢野 賀一 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (60392544)
松本 伸之 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 副館長 (30229562)
谷 豊信 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 部長 (70171824)
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研究協力者 |
金 寿栄
李 鳳周
李 秀眞
李 連
楊 盛
李 映福
犬塚 正将
髙見 國一
水平 学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 考古学 / 金属工芸史 / 東アジア古代史 / 極薄青銅器 / 響銅 / 製作痕 / 蛍光X線分析 / 製作・加工実験 / 中国考古学 / 蛍光X線元素分析 / 美術史 / 東洋史 / 鋳造実験 |
研究成果の概要 |
戦国時代(紀元前5~前3世紀)以降の中国で急速に普及していった厚さ1㎜未満の青銅製容器「極薄青銅器」、および5世紀以降に東アジアで流行した薄作りの青銅器「響銅」は、いずれも鍛造による変形加工が可能な金属組織の密度と強度、鏨や刻刀による彫刻が可能な硬さとを 適切に調節することで薄く作りあげている。 本研究はこの複雑な薄造りの技術について(1)微視的観察、(2)製作・加工実験、(3)蛍光X線元素分析装置による成分の解析など多角的な方法によって詳細の解明に迫った。同時に、極薄青銅器と響銅とのあいだで製作技術の異同を比較検討することで、東アジア金属工芸史における両者の系統的な位置づけを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東アジア、なかでも中国の極薄青銅器と響銅を対象にして、製作技術の復元と比較研究を行った。この結果、熱処理による金属組織の密度と硬さの調整と回転運動の利用という極薄青銅器と響銅との技術的な接点、およびこれらの接点を軸にしつつ表面の研磨・線刻から轆轤挽き(切削)へと展開していった技術の発展的変遷を明らかにすることができた。中国および東アジアの響銅は西アジアから伝播したものと考えられてきた。しかし本研究は響銅の受容と生産を可能にする文化的・技術的条件が中国の極薄青銅器の段階ですでに整いつつあったことを示した。これにより東アジア金属工芸史は新たなモデルの構築が可能となった。
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