研究課題/領域番号 |
16H03387
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 関西大学 (2019-2020) 大阪大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
加藤 洋介 関西大学, 文学部, 教授 (00214411)
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研究分担者 |
丹下 暖子 昭和女子大学, 人間文化学部, 講師 (40726650)
久保木 秀夫 日本大学, 文理学部, 教授 (50311163)
舟見 一哉 実践女子大学, 文学部, 准教授 (80549808)
田中 登 関西大学, 文学部, 教授 (60123668)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2020年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 源氏物語 / 古今集 / 後撰集 / 校本 / 本文 / 定家本 / 古筆切 |
研究実績の概要 |
校本化のための源氏物語・古今集・後撰集の校合作業と、そのデータをもとにそれぞれの定家本の形成と展開に関する相関性を検証する作業が、本研究の二つの大きな柱となる。 作業が先行している源氏物語については、作業未着手の18帖を対象に、穂久邇文庫蔵本・伏見天皇本・書陵部正徹本・書陵部三条西家本・大正大学蔵本といった『源氏物語大成』未収伝本の校合作業を進め、校異データへの増補を行うことを目標にしている。本年度は新出資料として定家本若紫巻が出現したが(藤本孝一 解題『定家本源氏物語 若紫』、八木書店、2020年)、年度末刊行のため本年度の作業日程に組み込むことはできなかった。来年度校合作業を行い、ホームページにてデータ更新を行う予定である。 研究代表者の所属先が変わることになり、これまで研究成果を公開してきた既設ホームページ(www.let.osaka-u.ac.jp/~ykato)から、新たなホームページを開設した(関西大学 文学部 加藤洋介研究室、http://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~yk_kato/index.html)。今年度作業を終えた巻については、新規および更新データを公開した。 古今集および後撰集については、今年度は研究代表者の体調不良もあって、作業を進めることができなかった。古今集については、研究計画最終年度である来年度中にデータチェック作業を終了させるべく、作業を進めている。 これとは別に、和漢朗詠集についても、源氏物語・古今集・後撰集との関連を考える必要があると考え、一部作業を開始して、その成果をホームページにて公開した。 上記のデータを蓄積することを継続しつつ、定家本古今集・後撰集の本文変化を作品横断的に検討し、定家本源氏物語との相関性を測るための基盤を整備し、検証作業を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
五年の研究期間の四年目にあたる本年は、新たにホームページを開設するための作業を進め、源氏物語に関するデータの新規公開および更新作業を行った。詳細については、「関西大学 文学部 加藤洋介研究室 http://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~yk_kato/index.html」の更新履歴を参照していただきたい。また源氏物語・古今集・後撰集との関連を考える必要から、和漢朗詠集に関する情報収集を行い、一部については上記のホームページにデータを公開した。 古今集についてはさらなるデータチェック作業を進め、校本出版に向けてのデータ統一作業に向かうための準備を整えていきたい。後撰集および和漢朗詠集に関しても校合作業を拡大させていく態勢を確立できた。 五年の研究期間において当初実施する計画にあったものについては順調に進めており、また研究開始後に新たに研究の必要性を認識した課題についての準備作業も同時に進めることができており、全体としておおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
源氏物語に関しては作業未着手の巻が12帖(胡蝶・蛍・常夏・篝火・野分・梅枝・藤裏葉・紅梅・椎本・宿木・蜻蛉・夢浮橋)あり、引き続き校合作業を継続していく。新たにホームページを開設したことで、研究成果を逐次公開していく態勢を整えることができた。今後も更新データを公開することで、研究成果を学界に提供していく予定である。 古今集については、今年度に引き続き個別伝本のデータチェック作業を継続し、数年後に校本を出版できるよう準備作業を継続していく。 後撰集は校合作業を開始したばかりであるが、今後とも対象伝本を拡大して、校異データの蓄積に努める。また新たな研究の必要性が認められる和漢朗詠集についても、今年度に引き続き情報収集に努めたい。
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