研究課題/領域番号 |
16H03395
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 福岡女子大学 (2018) 九州大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
小谷 耕二 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (40127824)
|
研究分担者 |
高橋 勤 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (10216731)
岡本 太助 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (90523176)
下條 恵子 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (30510713)
高野 泰志 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (50347192)
竹内 勝徳 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (40253918)
喜納 育江 琉球大学, 法文学部, 教授 (20284945)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
|
キーワード | アメリカ文学 / アメリカ研究 / ホームランド / ナショナル・アイデンティティ / 英語圏文学 / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、九州の7名の研究者による共同プロジェクトであり、アメリカ文学を時代、地域、文学ジャンルを横断して考察し、ホームランドに内在する政治学を考察したものである。アメリカ文学に見られる越境と帰属の様相に焦点をあて、アメリカのナショナル・アイデンティティの形成、変容、解体、再構築のプロセスにどのような政治性が作用しているかを明らかにすることが当初の目的であった。取り上げたのは、ソロー、トウェイン、フォークナー、カレン・テイ・ヤマシタ、ギレルモ・ヴェルデッキア、アメリカSF映画などであり、最終年度には『ホームランドの政治学――アメリカにおける帰属と越境』と題する論文集を刊行した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
9.11同時多発テロ以降のブッシュ政権の「対テロ戦争」から今日のトランプ政権にいたるまで、守るべきものとしてのホームランドにたいする意識の高まりが持続している。ところが、こうしたナショナリズムの隆盛の一方で、人や物や情報のボーダーレスな流通や拡散により国境の揺らぎともいえる現象も出現している。このような状況のもとで、「アメリカとは何か」という古くからの問いを新たに再検討し、従来のナショナル・アイデンティティの形とは異なる新たなアイデンティティの形を模索している。 本研究は「ホームランド」という新しい視点からアクチュアルな問題に取り組んでおり、その意味で学術的、社会的意義を有すると思われる。
|