研究課題/領域番号 |
16H03428
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
島田 雅晴 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30254890)
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研究分担者 |
長野 明子 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (90407883)
三上 傑 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (60706795)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 生成文法 / カートグラフィー / 方言研究 / 文末詞 / 形容詞 / 形容動詞 / 評価の形態論 / 焦点 / 情報構造 / 形態具現 / 九州方言 / 相 / 意外性 / 方言 / 形態・統語論 / 日英比較 / 普遍文法 / 日英比較統語論 / 方言学 / 文末表現 / 三層モデル |
研究成果の概要 |
Mirativity(意外性)という概念が近年言語学において注目されている。一般に、Mirativityとは話者の予想していなかった新情報やそれに対する驚きを表す文法上の範疇とされている。本課題は、これまでMirativityの研究がほとんどなされてこなかった日本語と英語をとりあげ、両言語でMirativityを示す文法要素はなんであるのかを問うものである。特に成果として、日本語の文末詞「の」、「こと」がmirativeに関わる文法要素であること、また、日本語の形容詞語幹(屈折語尾を除く部分)がmirativeを表す要素として機能することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでmirativityの研究がなされてこなかった日本語や英語を対象にしてこの文法概念を取り上げたこと自体、学術的に大きな意義がある。しかも、日本語についてmirativityを表す文法要素の候補を3種類特定できたことは大きな貢献であるといえる。さらに、日本語の方言研究を進展させたところにも本研究の成果が見られ、本研究が理論言語学の枠にとどまらず、文化や社会に広く関わるものであることがわかる。特に、方言と標準語の文末詞の使い方の違いを科学的に解明する手法を示しており、文化・社会の産物と捉えられがちな方言に科学的知見を与えている。
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