研究課題/領域番号 |
16H03439
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
卯城 祐司 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60271722)
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研究分担者 |
星野 由子 秀明大学, 学校教師学部, 准教授 (80548735)
清水 遥 東北学院大学, 文学部, 准教授 (20646905)
高木 修一 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (20707773)
名畑目 真吾 共栄大学, 教育学部, 講師 (60756146)
長谷川 佑介 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (40758538)
木村 雪乃 獨協大学, 法学部, 専任講師 (40779857)
濱田 彰 日本大学, 生産工学部, 助教 (50779626)
細田 雅也 東京都市大学, 共通教育部, 講師 (00825490)
森 好紳 白鴎大学, 教育学部, 講師 (10824170)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 英語教育 / リーディング / 視線計測 / 文章理解 / 状況モデル / 心理言語学 / 読解指導 / 物語文 / 状況的次元 / 心的表象の更新 / 英文読解 |
研究成果の概要 |
本研究は,日本語を母語とする英語学習者が,物語文の5つの状況的次元(同一性・意図性・因果性・時間性・空間性)を,読解中にどの程度理解しているかを明らかにすることを目的とした。大学生・大学院生を対象として,自己ペース読みや視線計測を用いた4つの実証研究を行った。その結果,(a) 意図性,因果性,時間性は読解中に比較的理解され易いこと,(b) 空間性の理解は英文読解力の影響を受けること,(c) 同一性の理解には,関連した情報が参照可能な形で提示される必要があることが明らかにされた。本研究の結果から,英語学習者の文章理解の精緻さは5つの次元で異なることが示され,英文読解指導や研究手法への示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,日本語を母語とする英語学習者の読解プロセスを5つの情報の種類(状況的次元)の観点から,視線計測を用いて検証したことにある。従来の研究では人物の特徴のような単一の情報に関する理解を検証していたが,本研究によって因果関係や時間,空間などの情報を含めてその理解度の違いを示すことで,より体系的に読解プロセスを捉えることに成功した。また,学習者の読解を阻害しない視線計測手法により読解プロセスを検証することの重要性も示した。 社会的意義としては,英語学習者が理解しやすいあるいは苦手とする文章情報の種類を明らかにし,それに応じた英文読解指導や援助の方法を提案したことにある。
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