研究課題/領域番号 |
16H03444
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉浦 正利 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (80216308)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 学習者コーパス / 第二言語習得論 / 頻度効果 / 視線計測 / コロケーション / 構文文法 / 平均統語距離 / 二重目的語構文 / 判別分析 |
研究成果の概要 |
8週間にわたる縦断的学習者コーパス(245名分、1,836エッセイ、約36万語)を構築し、エッセイ評価の上昇に影響する要因を分析し、総語数や節数などが影響を与えることを確認した。コーパスより構文部分木を抽出し、平均統語距離を調べた結果、母語話者に比べ学習者の部分木は統語的複雑性が低いことが明らかになった。構文知識を学習者も持っているかどうかを視線計測実験で調べたところ、二重目的語構文については母語話者と同様に持っていることを示唆する結果が得られた。言語処理の基本単位として構文部分木を使うことにより、第二言語処理能力の発達過程を包括的に説明できる可能性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
約36万語の縦断的学習者コーパスを構築できたことは第二言語習得研究の基礎的データとして研究分野に貢献するものである。また、複雑性を表す言語的特徴としてこれまで平均文長等が使われてきたが、複雑性の結果としての「長さ」ではなく、理論的に複雑性そのものを表す平均統語距離(MSD)を新たに考案した点も重要である。MSDを使い、コーパスから抽出された構文部分木の複雑性を測り、学習者の言語処理が「浅い」ことを実証できた。視線計測実験により、学習者も構文知識を使っていることを実証できたことも意義深い。今後、構文部分木の重要性を生かし、高頻度構文部分木リストが開発されることにより、教育面への貢献も期待できる。
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