研究課題/領域番号 |
16H03477
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
横内 裕人 京都府立大学, 文学部, 教授 (50706520)
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研究分担者 |
馬場 久幸 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (10620693)
一瀬 智 福岡県立アジア文化交流センター, その他部局等, 主任研究員 (20543698)
松浦 晃佑 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部企画課, 研究員 (40774807)
須田 牧子 東京大学, 史料編纂所, 助教 (60431798)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 渡来経巻 / 高麗版 / 元版 / 大般若経 / 大蔵経 / 対馬宗氏 / 一切経 / 版経 / 対馬 / 宗氏 / 日朝交流 / 高麗版大蔵経 / 再雕版 / 海印寺 / 日本史 / 多久頭魂神社 / 金剛院 / 仏教学 / 東洋史 |
研究成果の概要 |
東アジアにおける日本・朝鮮・中国の文化交流を考える基礎情報を得るため、長崎県対馬市に所在する渡来経巻を悉皆調査した。具体的には、多久頭魂高麗版補足調査・同和版大般若経、東泉寺五部大乗経、金剛院高麗版大般若経・古文書、西福寺元版大般若経、妙光寺元版大般若経の詳細な目録を作成し、他の寺院に所蔵される経巻との比較検討を通じて、これらの経巻の成立・伝来を考察した。また九州国立博物館において特集展示『版経東漸』展を行い、調査成果の普及還元に努めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対馬における渡来経巻のほぼすべてについて悉皆調査を行った。対馬に所在する渡来経巻は、朝鮮半島由来の高麗版と中国由来の元版とからなる。11世紀から15世紀にかけての高麗・朝鮮時代の版経、14世紀の元時代の版経など、バリエーションに富む版経が所在している。高麗初雕版・再雕版の経巻は勿論、中国由来の元普寧寺版・元官版ももとは朝鮮半島に所在し、対馬宗氏と朝鮮王朝との交渉により対馬にもたらされたことが判明した。特に、金剛院大般若経が日本に伝来する最古級の高麗再雕版であることや、従来その性格に議論があった東泉寺華厳経が元官版であることが判明した点は大きな成果といえる。
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