研究課題/領域番号 |
16H03478
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
塚田 孝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 客員教授 (60126125)
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研究分担者 |
杉森 哲也 放送大学, 教養学部, 教授 (20226468)
吉田 伸之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (40092374)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 三都 / 巨大都市 / 都市社会構造 / 周縁性 / 比較史 |
研究成果の概要 |
1970 年代以降、3 段階の展開を遂げてきた日本近世の都市社会史研究の現段階に立って、日本近世が産み出した巨大都市である三都(大坂・江戸・京都)を対象に、各都市の固有の社会構造の解明とともに、その通有性を摘出することを目的に、次の3 つ方向から共同研究を進めた。第1に、巨大都市化の特質が集約的に表出する都市周縁部を中心に複合的な社会構造を解明した(α)。第2 に、三都を往来する人とモノ〔すなわち三都を結ぶ要素〕に着目してその固有性を浮かび上がらせた(β)。第3 に、海外の研究協力者の協力も得て、日本近世都市の世界史的位置づけを考える比較史の議論を組織した(γ)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
共同研究の成果を『シリーズ三都』(江戸巻・京都巻・大坂巻)としてとりまとめた。中世から近世への展開、さらに近代へ展望の視野を持ちつつ、〈支配と社会〉〈町方の社会〉〈民衆世界の諸相〉に分けて都市社会構造を解明し、さらに〈三都を結ぶ〉要素に関する論文、巨大都市の〈周縁へ〉視線を拡げた論文を全巻に配し、巨大都市の全体史を大きく発展させた。 その中で、改めて都市の基礎単位たる「町」の再検討、周辺村方史料から巨大都市を照射する必要性と可能性が浮かび上がらせたこと、そこから、日本近世が膨大な史料を残してきた点に着目し、〈史料と社会〉の視角から国際的な比較史を提起したことことも、学術上大きな意義がある。
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