研究課題/領域番号 |
16H03590
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
大庭 三枝 東京理科大学, 工学部教養, 教授 (70313210)
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研究分担者 |
清水 一史 九州大学, 経済学研究院, 教授 (80271625)
中山 俊宏 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (60439560)
川島 真 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90301861)
青木 まき 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東南アジアI研究グループ, 研究員 (90450535)
鈴木 早苗 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東南アジアI研究グループ, 研究員 (30466073)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 地域統合 / ASEAN / 地域主義 / アメリカ / 中国 / 日本 / 小国の国際政治 / 東アジア / 経済統合 / 日米中 / 地域化 / 東アジア地域統合 |
研究成果の概要 |
本研究は、2000年代後半以降、東アジア地域統合の新たな展開を大きく規定した日米中ASEANの政府および非政府アクターの認識や志向性、実際の動きの多様性に焦点を当て、国家間、非国家間の両レベルで様々な動きが並行して進み、それらが関連しつつ全体として東アジア地域統合が以前とは異なるレベルで深化している実態を把握することを目指した。そして、本研究は、米中といった大国の関与のみならず、日本やASEAN諸国のそうした大国の関与に対する対応、および彼らにとって望ましい秩序を維持・形成するための独自の戦略が地域環境に大きく影響を与えていることを確認し、この研究で掲げた目標をほぼ達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米中は自らの影響力を拡大するための戦略を展開し、それが地域環境に大きな影響を与えているのは事実であるが、米中の大国間対立のみでは東アジア国際政治は規定されず、日本やASEAN諸国といった地域大国や中小国の役割が重要であることをこの研究は明らかにした。また、企業などの非政府アクターにも着目したことで、こうしたアクターが各国の政府とは独立した動きをしばしば見せていることも確認した。これらを明らかにしたことは、現在、米中間の対立がエスカレートし、経済「戦争」ないし「冷戦」の勃発というタームを使ってその対立に注目が集まる中、社会に対して国際政治の現実を啓蒙する上で重要な成果であったと考える。
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