研究課題/領域番号 |
16H03596
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
神谷 和也 神戸大学, 経済経営研究所, リサーチフェロー (50201439)
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研究分担者 |
小林 創 関西大学, 経済学部, 教授 (10347510)
七條 達弘 大阪府立大学, 経済学研究科, 教授 (40305660)
清水 崇 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (80323468)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 実験 / 貨幣 / 貨幣サーチモデル / オークションモデル / 貨幣の中立性 / サーチモデル / ダブルオークション / 貨幣理論 / 貨幣モデル / 非決定性 / フォーカル・ポイント / 経済理論 / 実験経済学 / サーチ |
研究成果の概要 |
本研究では、貨幣経済の定常均衡の非決定性がある状況で、ランダム・マッチングを再現する経済実験を行うことによって、実際の経済主体がどのような均衡・価格を選択するかを明らかにした。より具体的には、以下の異なる条件の下で実験を実施し、その結果を分析した。1. 基本的設定の変化(初期時点での貨幣量・貨幣保有分布)、2. 金融政策の変化、3. 様々な経済環境(ランダム・マッチング以外の経済環境)。いくつかの結果を得たが、重要なものは、分割可能貨幣の場合は分割不可能な場合より貨幣取引の効率性が高くなることである。また、金融政策に関し重要な知見である、貨幣量を増やした場合と減らした場合での非対称性を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金融緩和の効果に関する議論は多くあるが、金融政策の分析で重要な点は、政策の変化が民間の予想に及ぼす影響をどのように考えるか、ということである。このためにはミクロ経済学的基礎付けを持った貨幣モデルが金融政策効果の分析には必要不可欠である。それぞれの経済主体が複数単位の貨幣を保有出来るようなモデルを考えると、多くの予想が均衡と両立し、経済全体での貨幣保有分布の動学がたいへん複雑になることが知られている。そうした非決定性に対し、実際にどのような価格・均衡および予想が選択されるかという問題は金融政策の効果を分析する上ではたいへん重要であり、本研究ではこれに関し、実験によりいくつかの重要な結果を得た。
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