研究課題/領域番号 |
16H03637
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
亀田 啓悟 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (80286608)
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研究分担者 |
宮崎 智視 神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (20410673)
国枝 繁樹 中央大学, 法学部, 教授 (40304000)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 国債金利・長期金利 / 公的債務 / 財政赤字 / テキスト解析 / 高頻度データ / 財政赤字・公的債務 / ホームバイアス / 希少性プレミアム / 自然災害リスク / 長期金利 / 国債金利 / 政府債務 / テキストデータ / DSGE / テキストマイニング |
研究成果の概要 |
本研究では先行研究に残る分析手法上の問題を克服しながら、我が国の財政と国債金利の関係を実証分析した。具体的には自然言語処理技術をテキスト情報に活用して日次の「財政不安指数」を構築し、これを我が国の国債金利に回帰した。この結果、財政不安の上昇が国債金利を有意に上昇させることを確認した。このほか、同市場で自然災害等の巨大リスクやホームバイアスの存在が与える影響を検討し、更に関連研究として、(1)順景気循環的財政政策に関する研究、(2)社会資本・公共投資の生産性に関する研究、等も実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
財政状況と国債金利の関係は80年代より欧米諸国を中心として実証分析がなされてきたが、その分析手法にはかなり多くの問題が残されており、特に、金利の動きがマイクロ秒単位であるのにもかかわらず、財政データに合わせ4半期頻度のデータを用いた分析をしてきた点は、その分析結果の信憑性を疑うに足る重大な欠点であった。本研究は自然言語処理技術を応用することにより、このデータ頻度の問題の克服を試みており、学術的に有意義な研究と考えられる。また、当分野の日本での研究は数が少なく、その深刻な財政状況に鑑みれば、社会的な意義の大きい研究であると思われる。
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