研究課題/領域番号 |
16H03648
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
山内 太 京都産業大学, 経済学部, 教授 (70271856)
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研究分担者 |
村山 良之 山形大学, 大学院教育実践研究科, 教授 (10210072)
佐藤 康行 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (40170790)
長谷部 弘 東北大学, 経済学研究科, 教授 (50164835)
張 テイテイ 東北大学, 経済学研究科, 博士研究員 (60803046)
王 慧子 東北大学, 経済学研究科, 博士研究員 (00748965)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 複合生業 / 市場経済 / 自然環境 / 村落的共同性 / 近世村落社会 / 農事暦 / 市場経済化 / 生業暦 / 環境史 / 村落社会 / 複合生業史 / 水辺文化 / 土地制度 / 社会制度 / 低湿地文化 / 出稼ぎ / 割地制度 / 自給的生業 |
研究成果の概要 |
越後国西蒲原郡の低湿地地域の人々は、水管理が難しい厳しい自然環境の下で、農業、なかんずく稲作は不利な状況にあった。したがって従来はこの地域は農業・稲作が満足に行えず、貧しい地域であったというのが一般的な見方であった。しかし本研究課題によって、人々は、稲作が不利な中で、逆に麦作をはじめとする様々な畑作物、さらには漁業や商業、手工業に積極的に関与し、様々な生業を組み合わせて、生計を立てていたことが明らかとなった。 しかも人々は、単に自給的生業にとどまらず、織物業をはじめとする様々な市場的活動に積極的に参画し、それによって生計を立てていたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年民俗学研究や歴史学研究において、稲作生産を相対化すると共に、多様な生業の存在に着目する複合生業論が盛んに行われるようになっている。他方で日本経済史研究では、すでに近世社会が経済社会化していたということは、衆目の一致するところとなっている。そんな中で本研究課題は、複合生業と共に市場経済化にも着目し、市場的活動としての生業の存在をクローズアップした。市場経済化を梃に多様な生業が展開されていたこと。言い換えると、地域社会、村落社会における多様な生業の展開が、ひいては村落社会への市場経済化をもたらしたのだということを明らかにした。
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