ソーシャルワーク・ケアマネジメントの独自性とその評価に関する研究

• 研究課題/領域番号: 16H03712
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会福祉学
• 研究機関: 国際医療福祉大学 (2019-2021); 桜美林大学 (2016-2018)
• 研究代表者: 白澤 政和 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20094477)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2021-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2021年度)
• 配分額: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円); 2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円); 2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
• キーワード: ケアマネジメント / ソーシャルワーク / 介護支援専門員 / 相談支援専門員 / 意思決定支援 / 実施度 / 重要度 / ソーシャルワーク・ケアマネジメント

研究成果の概要

介護支援専門員調査では、ソーシャルワーク・ケアマネジメント実施度として、環境への支援、利用者・家族との共同、ストレングス支援、高齢者と環境との関係の把握、利用者との関係、他機関とのチームワーク、インフォーマルケアの活用の7因子を生成し、各因子ともソーシャルワーカーと他専門職間で差がみられなかった。相談支援専門員調査では、利用者の意思決定支援の実施度と重要度として①丁寧な意思形成・表明・実現支援、②事業所の意思決定支援体制、③意思決定の判断基準、④本人理解のためのアセスメントの4因子を生成したが、社会福祉士は①の実施度が低く、①③の重要度が高く、精神保健福祉士は①の実施度が高かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、ケアマネジメントは多くの国家資格者等が実施しているが、ソーシャルワーカーは利用者本位を視点にして支援をする特徴があり、そうした特徴をケアマネジメントに従事するソーシャルワーカーがどこまで実施しているのかを明らかにし、さらにそうした特徴を全てのケアマネジメントに従事する人々に拡大していくことは社会的に意義あることである。

研究成果

• [雑誌論文] 体験的「ケア論」－在宅でのターミナルケアと認知症ケアを巡って－ (2020)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 雑誌名: 桜美林大学大学院紀要『老年学雑誌』 巻: 第10号 ページ: 1-26
• [雑誌論文] 地域包括ケアシステムの深化としての地域共生社会の実現に向けて (2018)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 雑誌名: 医学の歩み 巻: Vol. 267 No.7 ページ: 1-7
• [雑誌論文] 介護保険制度の持続的発展に向けて 地域包括ケアシステムの確立を基に (2018)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 雑誌名: 日本在宅ケア学会誌 巻: Vol.21、No.2 ページ: 13-21
• [雑誌論文] ケアマネジャーはどこに配置されるべきか：ケアプランをめぐってアウトサイダーとの葛藤をもとに」①「保険者との間で起こるケアプランにおける葛藤 (2018)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 雑誌名: ケアマネジャー 巻: 10月号 ページ: 72-79
• [雑誌論文] ケアマネジャーはどこに配置されるべきか：ケアプランをめぐってアウトサイダーとの葛藤をもとに」②「管理者との間で起こるケアプランにおける葛藤 (2018)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 雑誌名: ケアマネジャー 巻: 11月号 ページ: 72-79
• [雑誌論文] 高齢者の生活支援と介護予防に寄与しているかー新しい総合事業を検証するー (2017)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 雑誌名: 医療と介護Next 巻: Vol.３ No.5 ページ: 10-13
• [雑誌論文] 今、問われる介護保険の課題―長期展望での改革の必要性 (2017)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 雑誌名: 地方議会人 巻: 11 ページ: 11-14
• [学会発表] Characteristics of Care Management to Provide Effective Support for Working Caregivers (2019)
  • 著者名/発表者名: Masakazu Shirasawa
  • 学会等名: 25th Asia-Pacific Joint Regional Social Work Conference
• [学会発表] Perceived Importance and Actual Practice of Social Work Care Management among Care Managers in Japan (2019)
  • 著者名/発表者名: Masakazu Shirasawa
  • 学会等名: The 11th International Association of Gerontology and Geriatrics Asia / Oceania Regional Congress
• [学会発表] Social Work Care Management: Its Practice and Related Factors (2018)
  • 著者名/発表者名: Masakazu Shirasawa, Yoshihito Takemoto, Kazutaka Masuda, Ryousuke Hata
  • 学会等名: The Joint World Conference on Social Work Education and Social Development (SWSD) 2018
  • 国際学会
• [学会発表] An analysis of the turnover of care managers and its related factors (2018)
  • 著者名/発表者名: Mie Ohwa, Masakazu Shirasawa, Yoshihito Takemoto, Kazutaka Masuda, Ryosuke Hata
  • 学会等名: The Joint World Conference on Social Work Education and Social Development (SWSD) 2018
  • 国際学会
• [学会発表] Dilemmas between care managers and office managers in care plan preparation: The current state and challenges (2017)
  • 著者名/発表者名: Masakazu Shirasawa, Yoshihito Takemoto, Kazutaka Masuda, Ryousuke Hata
  • 学会等名: The 2017 Asia-Pacific Joint Regional Social Work Conference
  • 国際学会
• [学会発表] 介護保険システムの持続とケアの質の保障；公助のあり方 (2017)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 学会等名: 第22回日本在宅ケア学会学術集会
  • 招待講演
• [学会発表] 地域包括ケア～団塊の世代の高齢化を迎える今後の展望～ (2017)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 学会等名: 第19回日本在宅医学会名古屋大会
  • 招待講演
• [図書] 介護保険制度とケアマネジメント：創設20年に向けた検証と今後の展望 (2019)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 総ページ数: 256
  • 出版者: 中央法規出版
• [図書] ケアマネジメントの本質―生活支援のあり方と実践方法― (2018)
  • 著者名/発表者名: 白澤政和
  • 総ページ数: 473
  • 出版者: 中央法規出版