研究課題/領域番号 |
16H03726
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
唐沢 かおり 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50249348)
|
研究分担者 |
竹村 和久 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10212028)
太田 紘史 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (80726802)
戸田山 和久 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (90217513)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
|
キーワード | 自由意志 / 道徳的判断 / 心の推論 / 分析哲学 / 実験哲学 / 罰 / 概念工学 / 科学コミュニケーション / 自由意志信念 / 原因帰属 / 社会心理学 / 心の知覚 / 概念分析 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は次のように纏められる。1)自由意志信念概念の多様性分析と、それを測定する妥当な尺度の開発、2)自由意志信念否定のメッセージの効果や、自由意志信念、道徳的判断、量刑判断の関係の解明、3)自由意志信念が報復としての攻撃行動に与える影響の解明と自己制御に関する考察、4)自由意志およびそれと密接に関わる意図の推論がもたらす帰結に関して、集団や人工物(AI)への判断にも拡張可能であることを実証、5)自由意志に関する哲学的重要性と心理学的重要性が交差する問題領域の議論の精緻化、6)研究成果を統合する議論として、自由意志概念、およびそれと関連する心や自己概念を、概念工学的立場から構築。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、自由意志・それと関わる心的機能・決定論をめぐる諸信念や認知(以降、自由意志関連信念・認知と呼ぶ)の社会心理学的機能を明らかにするなかで、自由意志関連信念・認知の効果をめぐる実証的知見の提供に加え、自己制御や対人認知という社会的認知のコア領域の知見を、「自由意思信念-決定論的信念」という軸により、道徳的な判断や行動という観点から統合的に再構築した。また哲学との連携により、人文的な問い(我々の自由意志の存在や行動の決定因の概念構造)を実践的な問い(自由意志がもたらす心的過程という科学的知見をどのように生かすのか)にも概念工学という立場から展開した。
|