研究課題/領域番号 |
16H03740
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (90317272)
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研究分担者 |
三村 將 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00190728)
寺澤 悠理 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 助教 (30585790)
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研究協力者 |
朝比奈 正人
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 心の未来性 / 精神疾患 / 自律神経疾患 / 未来思考性 / うつ病 / 不安障害 / 自律神経 |
研究成果の概要 |
不安やうつなどの精神面に関する問題については,その原因が未だ十分に解明されていない.その原因は,精神症状の背後にある身体機能が十分に検討できていない点にあると考えられる.そこで本研究では,「心-脳-身体」の三者関係を取り上げ,「未来思考性」および「過去思考性」に着目した3つの実験(脳波研究・fMRI研究・自律神経学的研究)を行った.その結果,不安やうつには時間的方向が特異的な自動思考性が関与すること,自律神経系の介する内受容感覚が関与すること,そのメカニズムとして早期な時間的成分に特異的な反応が見られること,前頭極領域(BA10)が鍵となる部位であることなどの事実が明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,心理学・認知神経科学・精神医学・神経学に渡る融合的なアプローチによる研究であり,そのようなアプローチを採用することにより,これまでに明らかにされてこなかった,うつや不安における思考バイアスの特徴,およびその背後にある感情と身体の複雑なメカニズムの一端を明らかにすることができた.うつや不安などは社会的にも大きな問題であり,その発生原因を解明することは喫緊の課題であるといえる.本研究は,その基礎的なメカニズムを探るものであり,本研究の成果は,認知行動療法などの心理療法に取り組む際に重要な示唆を与えてくれるものと考えられる.
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