研究課題/領域番号 |
16H03748
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松宮 一道 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (90395103)
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研究分担者 |
塩入 諭 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (70226091)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2016年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 視覚と行動 / 眼球運動計測 / バーチャルリアリティ / 身体意識 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
眼を動かすと網膜像が動くが、視覚世界は静止して知覚される。本研究は、視覚世界が静止して知覚される新たな処理機構を発見し、過渡的な視覚信号における選択的促進機構の存在を明らかにした。さらに、自分の手の気づき(身体意識)において、身体所有感覚と身体位置感覚の二つの処理過程があることを明らかにし、眼球運動システムが身体位置の脳内表現にアクセスすることがわかった。これらの成果は、眼と手の運動と関連した視覚情報処理の理解を促進し、運動障害者のリハビリテーションの方略デザインにおける設計指針を与えると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は,眼を動かしても視覚世界は安定していると知覚する。この視野安定機構は、視覚研究における重要な未解明問題の一つである。本研究は、眼球運動前後の視野統合において輝度に基づいた過渡信号を選択的に促進する新たな機構があることを発見し、視野安定機構の理解を進展させた。また、自分の手と感じる感覚と手があると感じる感覚は同じ処理過程であると仮定されていたが、本成果により、これらの感覚は異なる処理過程に基づくことが示された。これは、たとえ義手を自分の手と感じても、義手をうまく制御できない可能性があることを示唆しており、運動機能回復のリハビリテーションにおいて指標作成の新たなガイドラインを提供できる。
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