研究課題/領域番号 |
16H03755
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
金沢 創 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (80337691)
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研究分担者 |
本吉 勇 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60447034)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 乳児 / 知覚 / 質感 / アウェアネス |
研究成果の概要 |
意識と無意識がぶつかり合う過程として知覚的アウェアネスをとらえ、乳児における実験パラダイムの検討を行った。具体的にはいわゆる顔刺激を用いて、短い時間で複数の画像が呈示される中で、顕在性が高い刺激を捉えることができることを乳児でも示し、この時間特性ならびに認知の特性を検討することで、5か月以降に生じる恒常性の仕組みを解明することに成功した。また、より基礎的な視覚メカニズムとして、皮質に存在する局所運動検出器の特性を検討し、これも5か月以降に発達する抑制メカニズムが重要であることを明らかにした。これらの成果により、乳児における動きや面などの恒常性を作り出す仕組みが一定程度解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、乳児の意識的な知覚過程を明らかにした点である。特に、3か月以下のより幼い乳児において、運動視のメカニズムが異なっていることを明らかにした研究(Nakashima et al.,2019)は、幼い乳児の知覚システムが、むしろ、老人の知覚システムと同様であることを示唆しており、社会的なインパクトも大きく、Current Biology内においてもイラスト入りのわかりやすい補足記事が掲載され一定の社会的なインパクトをもったと評価できる。
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