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教員養成の思想と制度に関する比較発達史:20世紀の国際関係を視野に入れて

研究課題

研究課題/領域番号 16H03764
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関岡山大学

研究代表者

尾上 雅信  岡山大学, 教育学研究科, 教授 (40177275)

研究分担者 高瀬 淳  岡山大学, 教育学研究科, 教授 (00274035)
熊谷 愼之輔  岡山大学, 教育学研究科, 教授 (30325047)
尾島 卓  岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (50293270)
平田 仁胤  岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (50582227)
梶井 一暁  岡山大学, 教育学研究科, 教授 (60342094)
山口 健二  岡山大学, 教育学研究科, 教授 (90273424)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 交付 (2020年度)
配分額 *注記
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
キーワード教員養成 / 教育史
研究実績の概要


本研究の目的は、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、アメリカ、中国そして日本の各国が20世紀の国際関係のなかでどのような教員をもとめ、どのように養成し、国民教育の現場たる学校(主として初等学校)に教員を送り出していたのか、比較発達史的分析を試みることにある。
第三年度にあたる30年度は、昨年度に引き続き、研究計画全体の基礎的な部分となる研究作業、すなわち①比較分析の対象となるフランス・イギリス・ドイツ・ロシア・アメリカ・中国・日本、各国における教員養成発達史の個別的側面の把握に努めるとともに、②成果の一部を大学紀要等に発表する、さらに関連学会で口頭発表することを目指した。具体的には、①では各国担当者(主分析者)それぞれ個別的に国内の文献調査と資料(図書などの刊行資料及び複写資料)の収集を行った。担当者それぞれが先行研究及び基本的な研究資料を調査して図書を中心に購入することに努めた。さらにその成果を踏まえた一部の担当者は、該当国の大学・文書館などで一次資料(史料)の調査・収集も行った。また②では、梶井、平田が指導する大学院生とともに近代中国を対象に共同研究を行い、成果の一部を所属研究科の紀要に公表できた。また、フランス担当の尾上、ロシア担当の高瀬、日本担当の梶井の三名で教育史学会第62回大会(一橋大学)において仮説的な口頭発表(コロキウム)を行う予定であったが、当日台風の影響で中止となってしまった。これも準備はできていたため 全体として、第三年度もまた当初の目標をおおむね達成することができたといえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画どおり、各分担者が文献調査に基づき必要資料を順調に収集することができたことに加え、一部は現地に赴き大学・文書館で資料調査と収集することができたこと。また、台風の影響で中止となってしまったものの、研究全体を貫く仮説の提示を含む口頭発表(共同発表(コロキウム))の準備ができたこと。また研究成果の一部を所属機関の紀要に公表し、かつ関連学会で口頭発表もできたこと。さらに、これは共同研究の副産物といえるが、本研究の共同研究者が中心となって一部最新の研究成果も盛り込んだ図書(大学の教育史テキスト)を作成、出版できたことも理由としてあげられる。

今後の研究の推進方策

全体として、第三年度は当初の目標をおおむね達成することができたが、分析対象各国それぞれ資料も未だ不十分であり、次年度も継続して積極的に収集に努める。さらに次年度には、引き続き収集した資料に基づき各対象国ごとの個別的な分析作業を継続するとともに、昨年度中止となってしまったコロキウム発表、すなわち共同して分析するための仮説的な分析枠組みの構築と提示を行いたい。昨年度の共同討議では、すでに高等教育史(大学史)分野で指摘されてきたドイツ(プロイセン)を発信源とする影響関係が、教員養成史にも適応できるのではないかとの仮説が立てられた。この仮説的な枠組みに基づいて個別事例的な分析を進める。具体的には、プロイセンからフランス(第三共和政)への制度面における影響の分析、同じくプロイセンから明治日本への思想・教育方法面での影響についての分析を行う。これらを整理し、教育史学会第63回大会(静岡大学)で共同発表を行うことをめざしたい。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書

研究成果

(8件)

すべて 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 学会発表 図書

  • [雑誌論文] 近代中国における教員養成制度に関する一考察2018

    • 著者名/発表者名
      尾上雅信、梶井一暁、奥河明子、那 宇晗
    • 雑誌名

      岡山大学大学院教育学研究科 研究集録

      巻: 168 ページ: 1-9

    • NAID

      120006491693

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • オープンアクセスとしている
  • [雑誌論文] 明治教育の継承と変革2018

    • 著者名/発表者名
      梶井一暁
    • 雑誌名

      碧い風(中国電力地域共創本部機関誌)

      巻: 93 ページ: 12-13

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] ジュール・フェリ改革下の師範学校での児童期・青年期男女の関係性の教授2017

    • 著者名/発表者名
      尾上雅信
    • 雑誌名

      フランス教育学会紀要

      巻: 29 ページ: 19-28

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 近世・近代移行期における国民教育の確立と教育観の変化2016

    • 著者名/発表者名
      梶井一暁
    • 雑誌名

      岡山大学大学院教育学研究科研究集録

      巻: 163 ページ: 9-19

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • オープンアクセスとしている
  • [学会発表] 社会主義体制下ロシア共和国における教員養成の高等教育化2018

    • 著者名/発表者名
      高瀬 淳
    • 学会等名
      西日本教育行政学会第40回大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] ジュール・フェリ改革下の師範学校での児童期・青年期男女の関係性の教授2016

    • 著者名/発表者名
      尾上雅信
    • 学会等名
      フランス教育学会第34回研究大会
    • 発表場所
      北海道教育大学函館校
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] The Evolution of Drawing Education in Modern Japan2016

    • 著者名/発表者名
      山口健二
    • 学会等名
      International Conference, Zentralinstitut fur Kunstgeshichite
    • 発表場所
      Akademie der Bildenden Kunste, Munchen
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [図書] 西洋教育史2018

    • 著者名/発表者名
      尾上雅信(編)
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623084166
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-08-26  

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