研究課題/領域番号 |
16H03774
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
菊地 栄治 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10211872)
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研究分担者 |
池田 賢市 中央大学, 文学部, 教授 (40222880)
易 寿也 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (50781944)
勝野 正章 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10285512)
栗原 真孝 鹿児島純心女子大学, 人間教育学部, 准教授 (70588532)
紅林 伸幸 常葉大学, 教育学部, 教授 (40262068)
白川 優治 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (50434254)
高田 研 都留文科大学, 教養学部, 教授 (60457900)
高橋 亜希子 南山大学, 人文学部, 教授 (90431387)
永田 佳之 聖心女子大学, 文学部, 教授 (20280513)
仁平 典宏 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (40422357)
丸山 英樹 上智大学, グローバル教育センター, 准教授 (10353377)
宮古 紀宏 国立教育政策研究所, 生徒指導・進路指導研究センター, 主任研究官 (60549129)
油布 佐和子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80183987)
吉田 敦彦 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (20210677)
和井田 清司 武蔵大学, 人文学部, 教授 (50345542)
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研究協力者 |
藤本 啓寛
橋本 あかね
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 〈多元的生成モデル〉 / 〈一元的操作モデル〉 / 相互的主体変容 / 教師の多忙化 / 対話的関係 / 教育改革 / 個体能力論 / 後期近代 / オルタナティブな物語 / 多元的生成モデル / 一元的操作モデル / 臨床 / 対話 / 教師教育 / 新学習指導要領 / エンパワメント |
研究成果の概要 |
2017年に全国公立中学校校長・教員を対象に質問紙調査を実施し、2002年データとの比較から、以下の知見を得た。(1)教員の多忙化が進み、平日の勤務時間「12時間以上」の割合が倍増した。(2)重回帰分析の結果、多忙化の主要因は「一般事務」と「部活動」であることが確認された。(3)多忙化によって対話的関係を劣化したが、若年層の「保守化」が現状正統化している。(4)トップダウンの学校運営方式などが多忙化に拍車をかけた。根底には、〈一元的操作モデル〉の浸透がある。〈多元的生成モデル〉にもとづくいくつかの内発的試みは注目すべき成果をあげてきた。今後、「もうひとつの物語」を現実化する研究が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、最も困難を抱える校種である中学校に焦点を合わせた質問紙調査(2002年と2017年)にもとづく現状分析を出発点とし、困難さの根っこに〈一元的操作モデル〉の浸透があることを実証的に明らかにした。その上で、教育改革の限界を乗り越える可能性を〈多元的生成モデル〉に見出し、多様な改革実践の最前線の可能性と課題を読み解きつつ理論的な深化を図った。教育現場の声をふまえた現状分析から出発し、共有するに値するもうひとつの物語を一定程度構築することができた。今後、〈多元的生成モデル〉をさらに洗練し、試みを丁寧につなげていく協働的研究を果敢に展開していくことが必要である。
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