研究課題/領域番号 |
16H03791
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤田 晃之 筑波大学, 人間系, 教授 (50261219)
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研究分担者 |
京免 徹雄 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (30611925)
柴沼 俊輔 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (60769800)
石嶺 ちづる 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 助教 (80551655)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | キャリア教育 / アウトカム評価 / 国際比較 / 中学校 / 高等学校 / 教育学 / 進路指導 / 比較教育学 |
研究成果の概要 |
今回の国際調査によって、キャリア教育を通した生徒の成長を見取るため標準的方策は、次のように整理できることが示唆された。 ①地域・学校の特性や生徒の実態に即して、卒業時点で達成すべき具体的な行動目標群を設定し、②教科(科目)の大単元等、個々の教育活動の特性に応じて達成し得る目標を特定して教育課程全体に位置づけ、③目標ごとの達成度を数値化して把握し得る調査票を作成し、教師等による評価と生徒による自己評価の双方を実施する。④得られた結果は、教育活動の実施記録やそれらの振り返り記述等を含んだポートフォリオを踏まえて解釈し、⑤個々の生徒や学級等の集団への指導・援助の改善のための資料とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の国際調査の意義は、キャリア教育のアウトカム評価に困難を抱える教師が多いという現状の改善に寄与する具体的な示唆を得たことに集約される。そのうち特に重要な3点を以下に示す。 ①アウトカム評価は、前提として具体的な行動目標の設定を必要とする。日本では、キャリア教育の目標において「たくましく」「いきいきと」など様々な解釈を許容する副詞等が多用されるが、その改善が急務である。②質問紙調査が示す数値は生徒の内面の変化・成長に必ずしも一致せず、ポートフォリオなどの日常的な記録とあわせた解釈が必要である。③キャリア教育の評価結果は、一義的に、指導・支援の改善のための資料として活用されるべきものである。
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