研究課題
基盤研究(B)
細胞膜は、その膜構造を動的に変化させることで細胞の機能に深く関与している。本研究では、この膜の動的な構造変化、膜モルフォジェネシスの概念に基づく細胞とのコミュニケーション制御およびナノバイオ医療応用を目的として研究を行った。その結果、外部場による物理的刺激や、化学刺激としてのある種の両親媒性高分子の添加により、物質・情報輸送システムとして機能する脂質ナノチューブの伸長が制御できることを明らかにした。また、微小ベシクルとしての細胞外ベシクルを磁場により細胞内に極めて高効率に導入する手法により、 分化などの細胞機能の制御を行うシステムを確立した。
現在、高度高齢化社会におけるQOL向上などの観点から、薬物輸送システムや再生医療などの次世代型ナノ医療の進展が急務となっている。このようなナノ医療においては、薬物などの細胞制御因子を効率的にかつ確実に細胞へ輸送する手法の確立ことが必要不可欠である。本研究の実現により、生体の細胞間物質輸送と類似の機構で細胞とコミュニケーションを手法を確立した。本手法はナノバイオ医療における細胞機能制御手法にブレイクスルーをもたらすものとして意義深い。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 2件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件)
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