研究課題
基盤研究(B)
秒角の空間分解能を持った硬X線撮像観測の実現に向けて、大面積と100ミクロンの位置分解能を兼ね備えたCdTe半導体両面ストリップ型検出器の開発、研究を実施してきた。新しい手法を適用して、試作と実証試験を進め、課題解決を目指した。本研究を通して、CdTe素子のストリップ電極、および、実装の設計指針を得ることができ、目標とする検出器の実現の目処がついた。従来の方法に比べて、エネルギー分解能という観点で優れた性能を高い歩留まりで達成できる見通しを得ることができた。
高感度硬X線観測を目指した次期衛星計画が検討されており、そのミッション実現にむけて、観測機器の技術成熟度を高めることができた。搭載用観測機器の設計を進めるために不可欠な試作機の製作と実証試験を進めることができた。加えて、天文学以外の医学分野、環境放射線計測分野、非破壊測定分野でも、このような硬X線撮像検出器が望まれている。本研究成果は、他の研究分野への適用に際して重要となる検出器の実用性向上につながった。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 6件) 備考 (2件)
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section A: Accelerators, Spectrometers, Detectors and Associated Equipment
巻: 924 ページ: 321-326
10.1016/j.nima.2018.07.011
巻: 印刷中 ページ: 140-143
10.1016/j.nima.2017.11.004
巻: - ページ: 57-60
10.1016/j.nima.2017.10.037
http://www.isas.jaxa.jp/topics/001870.html
http://www.isas.jaxa.jp/topics/002010.html