研究課題/領域番号 |
16H03970
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
難波 俊雄 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教 (40376702)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 素粒子物理実験 / 真空 / レーザー / パルス磁石 / 素粒子物理学実験 / 素粒子実験 / 高性能レーザー |
研究成果の概要 |
現代の物理学が予言する真空の構造を探索する実験である。真空に強磁場をパルス的に印加し、偏極を引き起こして真空を歪める。その歪みを高精度のレーザーで検出する。感度を高めるために高反射ミラー2枚で光共振器を作成し、共振器中の光に対してパルス磁場を印加する。プロトタイプ実験の結果をもとに、感度を決める鍵であるレーザーのノイズを削減し装置の長期安定性を向上させた。また、共振器の真空度の改善やパルス磁石の高磁場化などの改善もおこなった。これにより、真空構造の測定に向けた装置がほぼ完成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは実験の対象とされてこなかった「真空」について着目することで、新たな分野として真空の物理学が注目されるようになった。今回は真空の構造の探索には至らなかったが、量子電磁気学の予言する真空偏極まであと3.5桁の感度で探索をおこない、そこまでは真空の構造が無いことが確認できた。 また、技術的側面では、基礎技術である防振技術やレーザーの安定化、共振器の制御技術の開発、製作において大きな進展が得られ、他の分野での応用も期待される。
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