研究課題/領域番号 |
16H03977
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
樽家 篤史 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (40334239)
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研究分担者 |
松原 隆彦 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (00282715)
山本 一博 九州大学, 理学研究院, 教授 (50284154)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 宇宙の大規模構造 / パワースペクトル / バイスペクトル / 宇宙論パラメーター / 宇宙の構造形成 / 非線形重力進化 / 赤方偏移空間歪み / 銀河バイアス / 共分散行列 / 宇宙論 / 宇宙大規模構造 / 高次統計量 / 宇宙物理 / 精密宇宙論 / 宇宙物理学 |
研究成果の概要 |
本課題では、宇宙の構造形成の理論にもとづき、銀河サーベイの基本観測データである銀河の3次元分布から、2点・3点統計量を推定、理論テンプレートとの比較から宇宙論パラメーターを高精度に決定する、一連のデータ解析手法を開発・発展させた。具体的には、摂動論による解析計算と宇宙論的N体シミュレーションをもとに、パワースペクトルやバイスペクトルを高速に測定・理論予言する手法の開発と、観測効果の影響などを取り入れた共分散行列の計算アルゴリズムの開発に成功した他、次世代観測の系統誤差となりうるさまざまな効果(赤方偏移空間ゆがみとその広角度効果、観測的相対論的効果、銀河バイアスなど)を定量的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、欧米各国で大規模な銀河サーベイ観測プロジェクトが進行中で、日本ではすばる望遠鏡を用いた大規模銀河分光サーベイが数年中に稼働する。これら観測プロジェクトは、ダークエネルギーの性質(あるいは宇宙の加速膨張の起源)、宇宙論的スケールで一般相対論は成り立っているかなどの、宇宙の標準モデルが浮き彫りにした謎や仮定の検証を目指している。本課題で開発した手法・成果は、これらサーベイから得られる観測データに応用することで、従来の予想を凌駕する精度で宇宙論パラメーターなどの決定が可能になるため、精度の高い謎の解明・検証が期待でき、社会への大きなインパクトを与える観測成果が得られると思われる。
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