研究課題/領域番号 |
16H04008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 東北大学 (2018) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
小野瀬 佳文 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (80436526)
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研究協力者 |
新居 陽一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | フォノン / 弾性波 / 相対論効果 / マイクロ波 |
研究成果の概要 |
フォノンの相対論効果に関する三つの成果を挙げた。一つ目は、時間反転対称性、空間反転対称性が破れた場合の素励起の伝搬において、波数方向の正負によって伝搬強度や位相速度が異なるようになる非相反性という現象が表面弾性波においても観測されることを明らかにしたことである。二つ目は、マルチフェロイクス圧電体を用いて磁場に応答する表面弾性波デバイスを作製したことである。三つめは、テルビウム酸化物においてフォノン起源の熱ホール効果を観測したことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子やマグノンなどで研究されてきた物質中の相対論効果がフォノンにも大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。この結果は、異なる素励起においても成り立つ普遍性があることが明らかになったことと、磁気弾性結合などフォノンにおける相対論効果の微視的起源の特徴が明らかになったことが学術的意義として挙げられる。非相反性や磁場変化を示す表面弾性波デバイスと熱ホール効果は、それぞれ、情報通信や熱制御などの産業応用に貢献する可能性もある。
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