研究課題/領域番号 |
16H04010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 初果 東京大学, 物性研究所, 教授 (00334342)
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研究分担者 |
上田 顕 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (20589585)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 水素と電子の協奏 / 水素系物性 / π電子物性 / 外場応答 / 圧力効果 / 水素の量子揺らぎ / 量子スピン液体 / 一軸性圧縮効果 / 分子性物質 / 物理的圧力効果 / 化学的圧力効果 / 電子機能スイッチング / 重水素効果 / バンド幅の効果 / 圧力 / 水素と電子のカップリング / 圧力下 / スイッチング / 電場応答 / 電子ー水素のカップリング / 電気伝導度測定 / 電場下 / 非線形伝導 / 水素-電子の相関 / 電荷秩序 / 圧力下伝導度 / プロトンー電子の相関 / 電場 |
研究成果の概要 |
従来、π電子機能物性と水素機能物性は個別に開拓されてきたが、本研究では、π電子機能と水素機能が協奏したπ電子―水素協奏系有機伝導体の開発に成功したので、その外場(電場、圧力)応答調査した。その結果、圧力応答では、通常の有機伝導体とは逆の振る舞いを観測し、π電子と水素の協奏効果により、κ-X3(Cat-EDT-TTF)2 [X = H(水素体), D(重水素体)]共、圧力印可とともに、転移温度が上昇することが明らかとなった。また電場で応答も、水素体、重水素体共、スイッチング効果が見られ、特に重水素体では、協奏効果によりヒステリシスが出現することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、エレクトロニクスあるいはプロトニクスの基盤となるπ電子機能物性と水素機能物性は個別に開拓されてきた。本課題では、π電子機能と水素機能が協奏したπ電子―水素協奏系有機伝導体の開発に成功し、その新たな外場(電場、圧力)応答を見出した。この新たな協奏機能は、将来のプロトエレクトロニクスへの基盤構築に貢献していると思われる。
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