| 研究課題/領域番号 |
16H04017
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
物性Ⅱ
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| 研究機関 | 東京都立大学 |
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研究代表者 |
堀田 貴嗣 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (00262163)
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| 研究分担者 |
服部 一匡 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (30456199)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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| 配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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| キーワード | 2チャンネル近藤効果 / j-j結合描像 / 多極子 / 非フェルミ液体 / 量子臨界点 / 強相関f電子 / 非クラマース二重項 / 超伝導 / 近藤効果 / マルチバンド / ２チャンネル近藤効果 / 量子臨界 / 超ウラン系 / 強相関ｆ電子 / 物性理論 / 強相関電子系 / 計算物理 / 磁性 / 超伝導材料・素子 |
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| 研究成果の概要 |
複数のf電子を持つ希土類及びアクチノイドイオンを含む化合物では，非フェルミ液体状態や多極子秩序状態などの興味深い現象が引き起こされる。本研究では，j-j結合描像に立脚し，まず一電子状態を規定し，然る後にクーロン相互作用を取り入れるという立場で，複数f電子系の磁性や超伝導に対する微視的理論を展開した。例えば，非フェルミ液体状態を基底状態に持つ2チャンネル近藤効果に注目し，従来知られていたf電子が2個のPrイオンだけでなく，f電子が3個のNdイオンの場合でも2チャンネル近藤効果が起こることを発見した。さらに，f電子が4個のPuあるいはNpイオンの場合にも，2チャンネル近藤効果が起こることを示した。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数のf電子を持つ希土類及びアクチノイドイオンを含む化合物において，さまざまな興味深い現象が生じることは1980年代から知られていたが，その理解はLS結合描像に基づく現象論的なものにとどまることが多く，微視的な理解はそれほど進んでいなかった。本研究において，j-j結合描像を積極的に活用し，複数のf電子を持つ希土類及びアクチノイドイオンを含む化合物の磁性や超伝導の微視的理論を展開したことの意義は大きい。特に，f電子が2個よりも多い場合にも理論を拡張し，従来知られていなかったNdイオンでの2チャンネル近藤効果を発見したことは重要な成果である。今後，重希土類系へのさらなる理論の展開も期待される。
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