研究課題/領域番号 |
16H04030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
石川 潔 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 准教授 (00212837)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2016年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 核スピン偏極 / 光ポンピング / アルカリ金属原子 / 超微細分裂 / 量子干渉 / 量子エレクトロニクス / スピン偏極 |
研究成果の概要 |
高温の金属蒸気を光ポンピングし,光から金属原子に与えた角運動量を物質に移す. セシウム原子で原理検証した手法を実用化するため,リチウム原子と銀原子を使って固体へ角運動量を移し,輸送し,取り出すことをめざした. リチウムと銀は物質中で移動度が大きいからである. 研究期間はおもに,高温の金属蒸気の安定な発生のための合金蒸気密度の研究と高温容器の開発,スピン拡散の大きさを決める気体中の拡散係数の測定,原子のスピンダイナミクスなどの実験を行った. 特に,リチウム原子の超微細分裂周波数の測定は,量子干渉効果を利用した分光であり,正確に周波数を求めることができ,また,原子磁力計への発展の可能性も見出せた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
物体が運動量を持つということは物体が並進運動していることであり,物体が角運動量を持つということは物体が回転運動していることを表す. ところが,スピン自由度まで含めると,静止している物体にも角運動量という物理量が内在する. その角運動量-回転運動という性質-を物体から取り出すことができるだろうか. 本研究の学術的意義は,スピン角運動量を物体のマクロな回転運動へ散逸させてしまう緩和現象を解明することである. 社会的意義として,角運動量を取り出し,角運動量をさまざまな物質に移し,磁気共鳴画像診断などが高機能化,高精細化する技術の創出につながる.
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