研究課題/領域番号 |
16H04078
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
遊佐 斉 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 主席研究員 (10343865)
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研究分担者 |
平尾 直久 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 研究員 (70374915)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | 高圧X線回折 / ダイヤモンドアンビルセル / 応力歪み解析 / 放射光X線 / X線回折 / 高圧 / 差応力 / 鉱物物理 / 高圧力 |
研究成果の概要 |
最大主応力軸に対角する方向を含む、様々な角度からのX線回折実験をおこなう広方位ダイヤモンドアンビルセル(DAC)を開発した。また、従来のDAC用X線多軸揺動装置に、角度量の高精度化をおこない角度エンコーダを付与したものを広方位DAC用に再設計し制御系とともに新規に製作、SPring-8(BL04B2)にて稼働させた。非静水圧下圧縮実験において、ラジアルX線回折をおこなった結果、差応力が測定された他、減圧時の残留応力の観測に成功した。立ち上げた実験装置は、高圧下の応力解析のみならず、高配向性二次元物質の高圧挙動の研究にも有用であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来から、固体圧力は液体における等方的な圧力と同様ではないと考えられてきたが、その差異を解析するための実験的アプローチは、散発的であり、体系的な取り組みに欠けていたといえる。この原因の一つは、専用のダイヤモンドアンビルセルと回折計が放射光施設に整備されていなかったことによると考えられる。本研究により、構築された広方位粉末回折計により、物質の固体圧力下の応力歪み状態の理解が深まり、地球内部のみならず、巨大歪み下での広範な物質創製研究が大きく進展することが期待できる。
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