研究課題/領域番号 |
16H04085
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマ科学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
清水 一男 静岡大学, イノベーション社会連携推進機構, 准教授 (90282681)
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研究協力者 |
KRISTOF Jaroslav
宮本 秀人
青島 知道
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | マイクロプラズマ / 経皮吸収 / ドラッグデリバリー / シクロスポリンA / ガランタミン / 角質層 / 皮膚 |
研究成果の概要 |
本研究は大気圧マイクロプラズマを角質層へ照射し、薬剤類を経皮吸収促進する研究である。2種類の薬剤類を用いてマイクロプラズマ照射の経皮吸収促進効果を評価し、プラズマ照射による角質層への影響を解析、観察し以下の知見を得ることが出来た。 (1) レチノイン酸トコフェリルを用いて経皮吸収実験を行い、マイクロプラズマ照射によって累積透過量が70.2±3.20 nLから141±38.4 nLに増加し、おおよそ2倍程度増加した(2)XPSによる皮膚の表面解析を行ったところ、マイクロプラズマ照射が角質層内の分子結合へ影響を与えていることが確認された。これによって角質層の脂質組成が変化していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はプラズマ照射のみでは困難と考えられてきた様々な疾患をも含めた医薬学領域への展開および医療行為におけるQOL向上を目的として、プラズマ照射による薬剤類の経皮吸収促進を目的とするものである。基礎過程としてプラズマ照射時における皮膚組織の物理化学変化分析による皮膚組織の改質プロセスの解明と実用技術として薬剤類導入時における皮膚バリア機能へのプラズマ照射作用を探求する事で、従来、皮膚への作用が困難とされてきた高分子薬剤など各種薬剤の非侵襲な経皮吸収促進、いわゆるプラズマドラッグデリバリーという実用応用技術という二つの側面を持ち、各種薬剤との相乗効果による多様な症状への適応可能性を検討した。
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