研究課題/領域番号 |
16H04107
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大森 建 東京工業大学, 理学院, 准教授 (50282819)
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研究協力者 |
鈴木 啓介
三坂 巧
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | ポリフェノール / 天然有機化合物 / フラボノイド / カテキン / 有機合成 / オリゴマー / オルトゴナル活性化法 / 天然物合成 / イソフラボノイド / ロテノン / デグエリン / プシラチン / フラバンオリゴマー / バイオマス |
研究成果の概要 |
天然には多種多様な構造を有するフラボノイド系ポリフェノールが存在するが、その多くは混合物として得られるため、個々の化合物の性質が分子レベルで明らかにされた例は僅かである。本研究では、複雑な構造を有するフラボノイド系ポリフェノールの選択的合成法の開発とその生物活性評価を行った。種々検討した結果、構成分子となるフラバン誘導体を合成モジュールとして用い、これらを繰り返し効率的かつ選択的に連結してゆき、様々な連結様式を持つ高次構造フラバンオリゴマーを自在に合成できる有用な合成法を見出すことができた。また、一部の合成品に従来にない興味深い生物活性があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまで入手困難であった複雑な構造を有する様々なフラバンオリゴマーの合成が自在かつ簡便にできるようになった。これにより、従来いわゆる「物質」として、ある組成を持った混合物のまま取り扱われてきたポリフェノールを、純度が高く構造の定まった標品として供給することができるようになった。今後はそれぞれの生理活性や機能評価を進めることが可能となり、これまで未知であった個々の化合物の化学的特性が分子レベルで明らかになるものと期待される。これらの成果は、従来興味を示さなかった産業界や学術領域にも多大なインパクトをもたらすものと予想される。
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