研究課題/領域番号 |
16H04121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
高尾 昭子 (稲垣昭子) 首都大学東京, 理学研究科, 准教授 (00345357)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 光増感 / パラジウム / 可視光 / 重合反応制御 / 銅 / 重合制御 / スイッチング / ポリスチレン / 光触媒 / イリジウム / 重合反応 / 共重合 / 光エネルギー / 銅I価錯体 / 配位重合 / 光増感性錯体 / 触媒 |
研究成果の概要 |
本申請研究において、可視光増感性ルテニウム、イリジウム、銅 (M) 錯体を組み込んだM-Pd 二核錯体の合成とそれらを用いた重合反応制御に関する研究を進めた。合成手法を工夫することによっていずれの錯体についても単一の錯体の合成に成功した。いずれの錯体もNMRや単結晶X線構造解析によってその分子構造を明らかにした。 これらのパラジウム錯体はスチレン類の重合反応に対して鋭敏な光応答性を示した。すなわち光のON/OFF に応じて重合反応の進行と停止を精密に制御することが可能である。この結果は、外部刺激による重合反応制御が可能であることを示している。さらに、本反応を利用して共重合反応へと展開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請研究を通じて、様々な光増感性ユニットとパラジウムユニットを組み合わせることによって、分子間増感反応とは異なる様式で、「分子内光増感」を利用した光反応へと展開可能であることを示した。 近年、可視光を使用した触媒反応はそのクリーンさから注目を集めており、ルテニウムやイリジウムを可視光増感剤として用いたフォトレドックス触媒反応が開発されてきた。しかいこれらの反応の大半はラジカル反応であり、従ってその反応はどのようなラジカル種を合成に利用するかという観点からの応用研究が主流である。本系はパラジウムという汎用性の高い有機金属部位を導入し、パラジウムサイトにおける配位重合反応制御を実現した。
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