研究課題
基盤研究(B)
二光子励起顕微鏡は、生体の内部で生じている現象を非侵襲に、かつ、三次元的に可視化できるツールである。二光子励起顕微鏡を低コスト化すること、そして現在よりも深くまで生体にダメージを与えずに観察できるようにするためには、二光子励起のためのレーザー光を照射した際に高い効率で蛍光を発する物質の開発が必要である。本課題では、蛍光物質の開発を通して、低コストかつ高深度までの三次元イメージングを実現した。
二光子励起顕微鏡は、生体の営みを動的かつ三次元的に可視化できる装置として注目を集めている。しかし、1億円以上もする高価な機器であるため、共同利用機器として総合大学が導入しているに過ぎない。この装置が高価な理由は、現在使われている蛍光プローブの励起光源に、高価なフェムト秒チタンサファイアレーザーが必要なことにある。本研究で開発された蛍光プローブにより、低コストで取扱が簡単なフェムト秒ファイバーレーザーを光源にした二光子励起イメージングが実現した。この成果は、二光子励起顕微鏡のコスト低下、汎用性の向上を通じて、医学や生物学の研究の発展に貢献できる。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 5件、 招待講演 4件) 備考 (2件)
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