研究課題/領域番号 |
16H04135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
瀧上 隆智 九州大学, 基幹教育院, 教授 (40271100)
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研究分担者 |
濱田 勉 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (40432140)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 微小ドメイン形成 / 線張力 / 界線活性 / 浸透圧 / 界線吸着 / ドメイン形成 / 生体膜ラフト / 不均一膜 / 吸着単分子膜 / リポソーム |
研究成果の概要 |
本研究ではソフト界面における微小ドメイン形成原理の解明を目指して、単分子膜および二分子膜系でのドメイン線張力定量基盤を構築し、分子構造の変化や浸透圧の印加に対する応答を詳細に検討した。 単分子膜では線張力の主要因子である接触エネルギーと双極子間斥力のバランスによりドメイン形成が支配されることやハイブリッド化合物のドメイン境界線への吸着(界線吸着)が微小ドメイン形成を促進すること等が明らかとなった。二分子膜系では浸透圧の印加により線張力が上昇することや臨界点近傍において低線張力の膜状態では浸透圧による変形パターンが通常のものと大きく異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた研究成果は、生体膜での不均一性であるラフト構造の形成原理をドメイン境界線に働く線張力とそれを低下させる要因(界線吸着、二次元ミクロエマルション形成)の観点から解き明かす界線科学と呼ぶべき新たな学問分野の開拓につながる。さらに線張力によるソフト界面膜の不均一形態の制御を行うことで、不均一膜を積極的に利用した化学センサーや温度・浸透圧等の外部刺激に応答して物質の取込み・放出をスイッチする新規ソフトマテリアルの創製等にも応用展開が可能となる。
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