研究課題/領域番号 |
16H04137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
椎木 弘 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70335769)
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研究協力者 |
長岡 勉
西野 智昭
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 分子インプリンティング / 形状記憶 / 単一細胞検出 / 光アンテナ / バイオ分析 / ナノ構造体 / 暗視野顕微鏡 / 電気化学 / 人工抗体 / 光散乱 / 単一細胞 / 腸管出血性大腸菌 / 電気化学センサ / 細胞インプリンティング / 温度感応性ポリマー / 分子鋳型 / 細菌鋳型 / 金属ナノ粒子集合体 / カプセル化 / 単一細菌 |
研究成果の概要 |
温度感応性ポリマーによってカプセル化された金ナノ粒子集合体のワンステップ合成に成功した。ポリマーの温度依存性を利用してO157抗原の分子鋳型をハイブリッド表面に形成した。ハイブリッドは298Kで大腸菌O157に結合し,金ナノ粒子の光学的性質により細胞の光散乱強度を増強したが,313Kでは抗体機能の発現は見られなかった。このハイブリッドはO26やO Roughなどの他の血清型の大腸菌に対しても優れた選択性(> 15)を示した。ハイブリッドの結合能力は温度によって可逆的に制御可能であった。この技術は標的細菌の検出だけでなく,新たな細菌の脅威の同定にも適用可能である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したハイブリッドは分子鋳型に対応する化学構造と自発結合して細菌表面で光アンテナとして機能するため,微量細菌をワンステップで標識できる。したがって,集団食中毒が発生した際,‘その場’で‘即座’に危害要因を特定でき,早期の段階で被害拡散の抑制が達成できる。他の危害要因として考えられる細菌やウイルスなどへの展開が可能であるだけでなく,エボラ出血熱や新型インフルエンザなど,新たに生じる微生物脅威への迅速な対応が容易である特色を持つ。したがって,様々な危害要因の早期発見に基づいた被害拡散と社会混乱の抑制が期待されるなど,社会的に意義のある研究である。
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