研究課題/領域番号 |
16H04140
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
山本 浩史 分子科学研究所, 協奏分子システム研究センター, 教授 (30306534)
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研究協力者 |
須田 理行
川椙 義高
楊 帆
CHOOPPAWA Tianchai
DAUGAS Louise
SAENNAWA Wiyada
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | モット絶縁体 / 有機トランジスタ / 分子界面 / 電界効果トランジスタ / 単分子膜 / 強相関電子系 / 界面ドーピング / 分子性導体 / 有機導体 / 電子・電気材料 / 物性実験 / 分子性固体 / 自己組織化単分子膜 |
研究成果の概要 |
本来は金属的であるべき伝導電子がクーロン反発によってバランス良く互いに距離を取った結果、電気伝導性を失って絶縁体となったものをモット絶縁体と呼ぶ。その中で、伝導電子の数を増減させると、このバランスが崩れて途端に金属状態が復活することが知られている。電界効果トランジスタの半導体部分に有機モット絶縁体を用いると、ゲート電圧によって伝導電子の数が増減して金属的な伝導性が復活し、高い効率のスイッチング電子デバイスが出来ることは、低温において代表者らが確認していた。本研究では溶液プロセスによって、二次元単分子膜による有機モット絶縁体を作製し、モット転移トランジスタの室温動作を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
室温で動作可能なフレキシブルなディスプレイや電子回路を作る際に必要とされるトランジスタの材料として有機分子が注目されている。しかしその動作性能や安定性はまだ研究開発による改良が続いている。本研究で室温動作が確認されたモット転移トランジスタは、従来の有機トランジスタとは動作原理が異なっており、将来さらなる改良が可能となれば、高い性能の素子が実現する可能性が期待される。また、モット転移トランジスタは強相関電子材料の相図作成といった学術的目的にも広く利用することができる。
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