研究課題/領域番号 |
16H04145
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
新谷 亮 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (50372561)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2016年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 不斉ケイ素中心 / π共役化合物 / 触媒的不斉合成 / ケイ素不斉 / 反応機構解析 / 有機ケイ素化合物 / 不斉合成 |
研究成果の概要 |
光学活性化合物は医薬・農薬や有機材料など幅広い分野において利用されているが、ケイ素上に不斉中心を持つ有機ケイ素化合物の不斉合成には大きな制限があった。本研究では、キラルな光学特性の発現などを念頭に、不斉ケイ素中心を持つケイ素架橋π共役化合物の触媒的不斉合成法の開発とその物性評価を中心に取り組んだ。その結果、ジベンゾシロール類縁体をはじめとしたこれまでに合成が困難であった様々なケイ素架橋π共役化合物の合成に成功し、高いエナンチオ選択性の獲得においても一定の成果を挙げることができた。また、反応機構解析や得られた化合物の光学特性の発現においても重要な知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまであまり研究がなされてこなかった不斉ケイ素中心を持つ化合物の不斉合成のなかでも、分子の機能開拓を念頭に置いてケイ素架橋π共役化合物を主なターゲットとした反応開発および物性評価に関するものであり、学術的新規性は非常に高いと考えられる。研究の性質上、その成果がすぐさま社会に還元されるわけではないが、本研究によって、新たな分子変換反応の開発を通じて様々な不斉ケイ素中心を持つ新しい有機ケイ素化合物の不斉合成が可能になるとともに、得られた化合物の物性評価においても一定の成果を挙げることができ、有機合成化学ばかりでなく、有機金属化学や材料化学など関連諸分野への貢献は大きいと言える。
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